アレモ コレモ ヨミタイ

読んだ本のことを書いたり書かなかったり

2006-01-01から1年間の記事一覧

ロリータ / ナボコフ著 ; 若島正訳

新訳。大久保訳に挑戦しようとしたことがありました。実は。もう10年も前になりましょうか。図書館で手にとって、1ページ目の上段ぐらいで…負けました。いつかは読みたいと思っていたので、新訳に出会えてホントによかったです。大久保訳が悪いとかって意味…

体は全部知っている / 吉本ばなな

勤務先の近くにオープンしたての書店で発見し、思わず買ってしまったもの。以前は単行本の形で、図書館で借りて読んだ。なかなか気に入っていたので、文庫版を見つけ、購入。やっぱイイ。なかでも「おやじの味」は一番のお気に入りです。あとは、グラッパを…

グロテスク / 桐野夏生

スゴイです。普通に暮らしてたら、絶対に関係することのない世界。でも、すぐそばにある世界。そんな世界を描いていると思いました。はじめは、姉妹の確執かぁ。うーん、わかるわかる。などと思っていたが、他人の不幸知りたさに、どんどん引き込まれていっ…

あの戦争は何だったのか / 保阪正康

だいぶ時間があいてしまった。「天国への道を知る最良の方法は地獄への道を探求することである、とマキアヴェッリは言ったが、戦後日本人はそのことをしてこなかった。この本はそれを教えてくれる」とは帯にあった塩野七生の推薦文。うーむ。結局何のために…

ハングルの世界 / 金両基

実はハングルおぼえようとしたことがあり、家には入門書と韓日辞典があります。が、とてもキレイ。(使ってないから)この本を読めば、きっかけになるかなーと思い購入。ハングルはやっぱりわからないけれど、韓国文化に、少し触れたと感じました。近くて遠い…

環境問題のウソ / 池田清彦

ちくまプリマー新書。活字が大きめで、内容も判りやすく、スイスイ読めていい感じデス。気になるタイトルが他にもう一つあったのだが、なんだったか忘れてしまい、こちらを購入。そして、いまだ思い出せず。ものごとを一面だけで捉えて判断してはいけません…

愛国の作法 / 姜尚中

姜尚中ってずっと気になっていたんです。難しそうなので、なかなか手が出ませんでしたが、朝日新書の記念すべき第1巻、ということで購入。愛国心とは何か。その対象となる国家とは何か。太平洋戦争と日本国家との関係の歴史。について書かれていたと思うので…

ちいさこべ / 山本周五郎

時代小説の短編集です。同タイトルのドラマをみていたので、原作かぁ、と手にしました。どの作品も、なにか人間の根源にかかわるようなことに、向き合っている、という感じがしました。特に「ちくしょう谷」は深いです。被差別部落と、役人として出向いてい…

にょっ記 / 穂村弘

めずらしく、ゆっくりちょっとずつ読んでみた本。どこかの本の紹介で、「ウソ日記」という表現があって、なかなか笑えたのですが、ウソとかどうとか、そんなのどうでもいい感じです。電車で読むのは、ちょっとどうかと思います。ニヤニヤしてしまいますから…

ZOO. 2 / 乙一

つづき。確か、文庫化するにあたって2分冊にした際に、ダークサイドとそうじゃないほう、と分けたらしい、という話を聞いたが、こっちがダークサイドなんだろうか。よくわからない。一番最初の収録作が、血がいっぱい出る話だったので、ちょっとめげそうにな…

牛への道 / 宮沢章夫

再読。ずっと家にいた時期に、暇つぶしに買ったもの。なんだろ、エッセイ?1回目に読んだときは、最初のほうはおもしろいと思ったけど、だんだんつまらなくなってきたなぁ、と思いながら読んで、とりあえず通読して、おしまい。今回は読むものがなくなってし…

ZOO. 1 / 乙一

乙一、初体験。独特の世界を感じます。怖い本なんだと思っていたので、いや、怖かったんですが、それだけではなくて、なんかいいな、という部分がどこかに必ずある感じ。あ、そうじゃないのもあったか。ま、安心して読めるってことですわ。よくわかんないけ…

ありえなくない。 / 泉麻人

こういうものも、私の中ではアホ本に位置付けているのですが、こういうアホ本は大好きです。泉麻人はいいですねぇ。安心して笑わせてくれる感じ。2001〜2003年の出来事を対象にしたコラム、ということなので、今の空気で笑えないかも、という不安はありまし…

9.11テロ捏造 : 日本と世界を騙し続ける独裁国家アメリカ / ベンジャミン・フルフォード

夏になった頃に書店で見かけて、気になったけど、ハードだし…と思って一度素通りしましたが、やっぱり気になって、買ってしまったもの。この手のものは結構好きなんですよー。けどねぇ…ちょっとガッカリでした。全部がウソとは思わないし、なるほど、それも…

図書室の海 / 恩田陸

ここに来るための、アカウントやら何やらが判らなくなってしまい、しばらく更新出来なかったのですが、やっと入れました。3連休万歳!読んでから少し時間がたってしまったので、あんまり感想が浮かばない…ちょっとコワくて不思議、ってとこでしょうか。個々…

ミカ×ミカ / 伊藤たかみ

これも本の雑誌で見たような気がして買いました。双子のユウスケとミカの物語で、以前に「ミカ!」という、二人が小学6年生だった頃のものが出ています。本作は、その中学生バージョン。小学生バージョンは未読ですが、とても楽しめました。まだ中学生なのに…

青空の卵 / 坂木司

名探偵はひきこもりとオビにはあり、奥付の著者紹介によれば、3部作の最初にあたるものらしい。覆面作家として、本作でデビューなんだそうな。覆面作家ってなんなのだろうか。本の雑誌で見かけたような気がしたので、買ってみたら、解説が北上次郎だった。異…

体は全部知っている / 吉本ばなな

何年ぶりか。ばなな本。中学生〜高校生くらいの頃は、けっこう心酔してました。ふぅ〜ん、ばななねぇ。と、ボンヤリとした拒絶があり、手を出さなくなって月日は流れ…いつまで続くか反抗期。早く帰れたので、公民館図書室に立ち寄ると、図書館関係の棚のすぐ…

明治天皇の一日 : 皇室システムの伝統と現在 / 米窪明美

本の雑誌で見て、ちょっと気になって買ってしまった本。昭和天皇を扱った映画「太陽」の公開もあり、タイムリー感じてマス。噂には聞いておりましたが、そういうことだったんですね、陛下、って言ってみたい。「太陽」もちょっとそんな感じしましたね。さら…

デトロイト・メタル・シティ 1 / 若杉公徳

このブログ初のマンガです。マンガは詳しくないですが、ときどき読むのです。これまでマンガは、敢えて記録してこなかったのですが、あまりにもヒットだったため。書評誌「本の雑誌」で存在を知り、早速ゲット。カヒミ・カリィやカジヒデキ(おそらく)みたい…

ビア・ボーイ / 吉村嘉彦

人から貸してもらった本デス。あっ、おもしろそうね。っていったら、なかなかおもしろかったよ、といって貸してくれました。いい人だ。やけにリアルだな、と思ったら、著者はビールの会社の人(元)なのですね。いやはや。おいしいビールを売りたい!というだ…

模倣犯 / 宮部みゆき

コワかった〜コワすぎて、早く終わりにしたいあまり、夏休み中ずっと読んでました。ワタシの夏休み、なんだったんでしょうか。返して欲しいです。

ニシノユキヒコの恋と冒険 / 川上弘美

しょーもない男です。しょーもないけどモテモテです。この男を愛してしまう女たちが、また気持ちが良いのです。全員、自ら去っていきます。潔く、気持ちよく。だから、ニシノユキヒコが主人公みたいになってますが、女たちが、実は主人公なのでしょう。

現代たばこ戦争 / 伊佐山芳郎

おそろしい…たばこ会社の陰謀。そして、日本も悪いけど、そもそも事のはじまりはアメリカのようです。やっぱりアメリカは悪いのか。ここでも悪者にされるアメリカ。

若き数学者のアメリカ / 藤原正彦

著者の留学時代の、愉快な思い出がいっぱいの、しかし、その愉快さを引き立たせる、ツラい出来事もあり、思いがけず楽しく読める一冊でした。アメリカ人ってなんなのか、というようなことにも触れられていたので、なかなか興味深かったです。いい出会いでし…

楽隊のうさぎ / 中沢けい

ブラスバンドもの。中学生の主人公のココロのなかには、うさぎがいる。彼がブラスバンド部に入部し、コンクールを勝ち抜いて、全国大会へと駒を進める物語。私も高校時代、ブラスバンド部に所属していたので、とても興味を持って、うれしく読んだ。それ以上…

くさいはうまい / 小泉武夫

本当にニオってきそうな、ステキな文章です。世の中には、くさい食べ物がたくさんあるのですなぁ。知らなかったヨ。ホンモノのくさやは未体験なので、(びんづめのはある。食べられないで残っている。)機会があったらチャレンジしたいです。

萌えるクラシック : なぜわたしは彼らにハマるのか / 鈴木淳史

「わたしの嫌いなクラシック」が面白かったので、読んでみましたが、こちらはイマイチですなあ。どことなく、醒めちゃった感が漂っている気がします。クラシック関連の著作が他にもあるようなので、そちらも時間があれば読んでみようと思います。

もっとコロッケな日本語を / 東海林さだお

ショージ君初体験。ドーダの人々 は感動モノです。ドーダ学会とか。著者に関する事前情報としましては、まんがをかくひとだ、ということと、中学時代に本屋で著作をみかけたっけ…ということだけで、総合すると(?)、おもしろいことをかく結構年配の人、という…

富豪刑事 / 筒井康隆

テレビ・ドラマのほうもスキでしたが、これも、なかなかスキ。テレビとは、全然違うものですが、(そりゃそうか)独特の世界をつくりだしています。ワタシは、結構オチャメだなーと感じました。筒井康隆の世界に、ハマってみたいです。