アレモ コレモ ヨミタイ

読んだ本のことを書いたり書かなかったり

2008-01-01から1年間の記事一覧

光の教会 : 安藤忠雄の現場 / 平松剛

大阪の茨城春日丘教会、というのが、 書名にもなっている、光の教会、なのであるが、 名前だけで、なんだかステキっぽい、 見てみたいなぁ、 と思わせる教会ではないだろうか。で、本書を読んでみると、 もう、行ってみたくて、矢も立てもたまらん、 という…

私の嫌いな10の人びと / 中島義道

いやぁ。だいぶサボってしまった気がしますが… またです。 中島義道率、上がってます。 「私の嫌いな10の言葉」 の時には、まだワタシも若かったのでしょうか。 身の回りの当てはまる方々の言動を重ねて、 憤っていたものですが、 今回は、また違った視点を…

少女売買 : インドに売られたネパールの少女たち / 長谷川まり子

人身売買。 重いテーマです。仕事が終わった後、 時間を潰さねばならなかったので、 なにか、刺激的なものを… と、借り出しました。こんな、真剣な内容のものを、 興味本位で読んでしまったことに、 後ろめたさを感じました。真剣な内容ではないのだろう、 …

ゾウの時間ネズミの時間 : サイズの生物学 / 本川達雄

自分が中学生くらいのときに、 話題になった本だったような気がするのですが、 妄想でしょうか。 自分の中学で、講演しに来てくれたんだったか。 これも妄想だろうか。 近所で講演?妄想?ファクターとしては、何一つ思い出せないのですが、 何かで話題にな…

陰日向に咲く / 劇団ひとり

おくればせながら、読んでみました。 私は、図書館に勤務していますが、 コレを返却しに来た方が、 「あんまりおもしろくなかった」 と、おっしゃって返していかれたので、 つい気になって、自分も借りてしまった次第であります。おもしろくなかった、と言わ…

ブスの瞳が恋されて / 大島美幸

著者のご主人で、 放送作家の鈴木おさむさんが書いた、 「ブスの瞳に恋してる」 に対する、アンサー・ブック(そんな言葉はないと思う)。書名にもありますが、 こんなにも、 「ブス」 が連呼される本は、 はじめてなんじゃないかと思いました。夫婦で似たよう…

せんべろ探偵が行く / 中島らも, 小堀純

本の雑誌、沢野ひとしさんのコーナーでとりあげられていたもの。 「せんべろ」とは、いったい何なのか。 それは、千円でベロベロになれる。略して(?)せんべろ、ということらしい。 私の場合、普通に呑みに言ったら、 もちろん時と場合によるが、 3千円は、軽…

ほんとはこわい「やさしさ社会」 / 森真一

やさしさの押し付け?強要? みたいな事に興味があったので、 読んでみた。読んでみると、 うーん、これが社会学なのかぁ、 と、なんだかとってもスッキリした気持ち。ちくまプリマー新書、 って、大人向けではナイのだろうな、 と思っているのですが、 どう…

ポケットは80年代がいっぱい / 香山リカ

少し前に、 たしか、本の雑誌、 だったように思うが、 で、取り上げられていたので、 ちょっと気になっていたもの。80年代って、少し特殊な空気が漂っていたように感じている。 とはいえ、あんまり詳しくは知らないのだが。 私にとっての80年代といえば、 米…

アヒルと鴨のコインロッカー / 伊坂幸太郎

職場の方に、オススメされて、 読んでみました。面白くって、面白くって、 家事も手につかないほど。 早く次を読みたくて、もう。特に、残ったものはないのですが、 それでいいと思います。 こういうのもアリなんだ、 と思えるようになった、今日この頃。

今日の芸術 / 岡本太郎

ハイ。岡本太郎です。 かなり好きですね、岡本太郎。 「バ・ク・ハ・ツ だ!」 の方ですね。コレは今まで読んだ中でも、 もっとも熱く、もっとも冷めていて、 かなりイイと感じました。熱い中にも、冷静な思考がなされている、 とでもいうのでしょうか。岡本…

夢をかなえるゾウ / 水野敬也

書店でよく見かけたので、 気になっていたのですが、 買うとこまでは、いかなかったです。 で、職場(図書館)に入荷してきたので、 いちばんに借りてしまったのです。職権濫用。 なるべく買って読むように、とは思うんですが…けっこうおもしろかったです。 と…

死にカタログ / 寄藤文平

今日は2冊読んだのです。 2冊目は、著者のステキなイラストとともに、 「死」という重いテーマについて綴った、 「死にカタログ」。 いいネーミングですね。実に様々な角度から、 「死」を考察します。 いつか、誰にも、 必ずやってくるもの。 真正面から考…

女子の国はいつも内戦 / 辛酸なめ子

先日、「不肖宮嶋メディアのウソ教えたる!」 と同シリーズ、「14歳の世渡り術」より。 久しぶりに、なめ子サマを堪能できました。で、ちょっと思ったのですが、 辛酸なめ子って、 もしかして、泉麻人女版? ということで、 女泉麻人として、私の胸に刻まれ…

ニッポンには対話がない : 学びとコミュニケーションの再生 / 北川達夫, 平田オリザ

フィンランドの教育を、日本に輸入した、 といわれる、北川さんと、 劇作家の平田さんの、 対談形式。 要約めいたものが、 ページのはしっこに、 でかい字で刷られているのが、 うっとうしいですが、 それを除けば、 さらりと読みやすいものになっています。…

不肖・宮嶋メディアのウソ、教えたる! / 宮嶋茂樹

自分の勤め先の蔵書に、入れてみました。 職権濫用。ごめんなさい。 「教えたる!」っていうのがエエやん、と思って。「14歳の世渡り術」という、河出書房新社のシリーズなんですが、 なかなか、ビビッときちゃうタイトルが並んでいます。 14歳限定なんかな…

食堂かたつむり / 小川糸

チラッと見たら、ばななっぽかったので、 借りてみた。 食堂だけあって、 おいしそうなものがいっぱい。 おなかがグーとなりながらも、 なんにもせずに読み続けてしまった。 お酒も、おいしそうなものがたくさん。 よだれが… ムリしない、オシャレ感漂う一冊…

過去 : リメンバー / 北方謙三

はあど・ぼいるど? ハードボイルド小説ってやつ(?)に、 初挑戦。 ついでに、 北方謙三も。 「本の雑誌」では、 いつも、ホメられている気がするこの著者。 ずっと、気になっていたりして。ウマい。 といわれる意味が、 わかったような気がした。これは、や…

岸和田少年愚連隊 / 中場利一

もぉ、ケンカばっかりして、しゃないなぁ。この子らは。 青春だなぁ。 ケド、私には、この子らを取り巻く環境や、 価値観とでもいうのかなぁ、 人生そのものが、よくわからないのです。 自分の今までのと、あまりにも違いすぎて。 というわけで、 わからない…

偏食的生き方のすすめ / 中島義道

著者の偏食を軸に、 まさに「偏食的生き方」を堪能できます。 私もそういう風に思うことあるなー、 とは思うのですが、 そこまではできない… という、いくとこまでいっちゃう著者の偏食的行動の数々。 結構フツーじゃん、と思う反面、 やっぱスゲーな、この…

幻想小品集 / 嶽本野ばら

野ばらさん初挑戦です。 これが、ゴスロリ(?)というヤツなのかぁ、 と、世界に浸ってしまいました。 イタイ描写もあったので、 読むのがツライ小品もありましたが、 なかなかグ〜!です。 こういう、お耽美(またまた「?」)な世界って、 ヲトメなら、わかるよ…

夜と霧 : ドイツ強制収容所の体験記録 / ヴィクトール・E.フランクル著 ; 霜山徳爾訳

たしか新訳が出たのを機に話題となり、 読んでみたい、と思っていました。 けれど、今回は新訳ではなく… 書店には、新訳と一緒に並んでいたので、 どちらにしようか、両方買うか迷いましたが、 まずは、大御所から…ということで。ご存知の通り、本書には、 …

ぼやきつぶやきイギリス・ニッポン / 高尾慶子

日本という国の、 おかしいところ、ダメなところが、 きっとたくさん書いてあるんだろうなぁ、 というのが、読む前の予想。 読んだあとは、 たしかにそうだったけど、 それだけじゃなかった、 なんか得したなー みたいな。感情的なところもあるけど、 まじめ…

長崎ルパン物語 : キムラ弁護士大熱血青春記 / 木村晋介

タイトルを見て、 何の話だろう…ルパン? 長崎? ??? となってしまったが、 よく見たら、熱血青春記とあった。 なるほど、過去を振り返ろうというのか。 よおしよおし、では読んでみようではないの。裁判のハナシや、 著者の若かりし頃の事、 このあたり…

大槻ケンヂのお蔵出し : 帰ってきたのほほんレア・トラックス / 大槻ケンヂ

著者の写真(怪しいヤツ)が載っていたり、 ワタシにはとても言えないような、 チョメチョメな単語が、 大文字で強調されていたりと、 電車の中で読むのには、 ちょと恥ずかしかった一冊。 一昔前(?)のものらしく、 わが青春の日々を振り返りつつ、 ちょっぴり…

柄本明「絶望」の授業 / NHK「課外授業ようこそ先輩」制作グループ, KTC中央出版編

「煙草の害について」 という一人芝居を観にいったら、 本を買えば、サインしてくれるというので購入。 写メも撮らせていただいて、カンゲキでした。 柄本明さんのことは、 今年のお正月、「志村けんのバカ殿様」に出ていたのを見て、 とっても好きになりま…

しゃべれどもしゃべれども / 佐藤多佳子

このあいだTVで、 「一瞬の風になれ」 のドラマが、4夜連続で放送されていて、 原作者つながり、ということで読んでみました。この本は、なんか家にあったのですが、 タイトルだけ見て、 なんかエッセイっぽいなぁ、と思い、 スルーしていたようです。ある共…

床下仙人 / 原宏一

乗り換え駅のなかの書店で、 「お客さんまだ読んでないの?」 とのPOPが。 ずーっと気になっていたが、 こういうのって、たいがいおもしろくないんだよな、 という先入観があって、あえて素通りしていたが、 ついに読むものも尽きて購入。 (というか負けたで…

鹿男あをによし / 万城目学

書評誌などで、前作鴨川ホルモーにくらべおもしろくない、というような記事を目にしていたので、とくに買わなくてもいっかなー、と思っていたのですが、TVドラマを見始めてしまい、急速に気になりだし、遂に購入。テレビの力ってすごいね。で、先週カゼでダ…

タイムスリップ明治維新 / 鯨統一郎

夫の選によるもの。というか、夫が読みたくて買ったのに、先に読んじゃったのさ。意外に(!?)おもしろかった。前作は、森鴎外が、現代にタイムスリップしてきちゃうらしい。なんでそっちから買わなかったの?と聞いたら、来るより、行く方がおもしろそうだか…