アレモ コレモ ヨミタイ

読んだ本のことを書いたり書かなかったり

パンの文化史 / 舟田詠子

我が家にはテレビがないので、よくラジオをきいている。

よく聞く番組で「パンをじっくりかみしめる」というテーマの日に、

著者が出演され、この本が取り上げられていた。

番組の司会からの注や参考文献の充実ぶりに対しての発言をうけて、

学問というものは、古来から継続している、

歴史も途絶えることなく継続している、

自分は継続された流れのなかに立っており、

またずっと継続してきたから今がある、ということでもあり、

自分の立ち位置を知るという意味でも、

そのための道しるべとして、

注や参考文献をしっかり書くことが必要である、ということ、

さらに、後のパンについて研究をする人の、

少しでも役に立ちたい、という思いがあったという言葉があった。

この先生が、とても気になって検索してみると、

「舟田詠子のパンの世界へ」という公式サイトがあり、

とても充実した素晴らしいサイトなのであるが、

このなかで、この番組に出演した際の記事があり、

意外だったのであるが、この番組に抗議したい、ということであった。

じつは番組の冒頭の瀬戸カトリーヌさんのお話が、

とてもノリがよくおもしろかったので、

直後から録音しはじめたのであるが、

この記事を読んでから、もう一度聞いてみると、

たしかに、少し変な空気がながれているような気がしなくもない。

私が以前から司会の方にたいして抱いていた、

ちょっとした違和感の正体が、少しみえた気もして、

なかなかおもしろい体験であった。

それにしても、これはあとでうまく編集したのか、

それとも録り直したのか。

放送というものから受け取れる情報は、

ものごとのごく一部であり、

背後には、さらに多大な事象がふくまれているのだなあ、と、

あらためて思った次第である。