アレモ コレモ ヨミタイ

読んだ本のことを書いたり書かなかったり

前略、離婚を決めました / 綾屋紗月

著者について少し知っていたので、

なんとなーくそういう目で、

そういう話なんだろうなぁ、

と思いつつ読んだら、

全然そういう話ではなかった。

どういうことかというと、

著者は、「発達障害

という病(?という理解でいいんだろうか)

をかかえており、

発達障害当事者研究

なる著作があったりするのです。

なので、その辺をからめて、

家族の話なのかと思ったら、

そういう訳ではなかった、と。

むしろ、この夫のほうがビョーキなんじゃねえか、と。

私にはそう思えました。

ビョーキという言い方は、よくないですね。

旦那様のほうが、深刻な問題を抱えておられるようにみえる、

と、言い換えましょうか。

身近に発達障害のお子さんをお持ちの方がいらして、

その頃は、まだ発達障害という概念が日本では定着しておらず、

その方はお子さんをつれてアメリカへ渡り、勉強されたそうです。

あるとき、一体何を境界として病気という判断になるのか?

とたずねてみたところ、

その方は、「その人や周囲の人の困り度によって決まる」

と、お答えくださいました。

そう、本人が困ってなければ、

そのままでいいのだ、と。

だから、いいのだと思いました。

この旦那様も、困ってなければそのままでいいのだ。

これでいいのだ。