アレモ コレモ ヨミタイ

読んだ本のことを書いたり書かなかったり

脂肪のかたまり / モーパッサン作 ; 高山鉄男訳

この本との出会いは、

仕事でのことでした。

バーコードやらなんやらを装備しているときに、

「ん?なにこのタイトル」

と言ってたら、同僚に、

「そりはレッキとしたブンガクサクヒンなのだよ。」

と諭されてしまい、

それからずーっと気になること、5年くらいでしょうか。

モーパッサンのデビュー作なんだそうです。

今回のものは、岩波2004年刊の新訳です。

ワタシに判るのかな…なんて、ずっと尻込みしてましたが、

読んでみてよかった!

短編なので、すぐ読めるのがイイですね。

モーパッサンの言いたかったこと、考えていたことが、

「ぎゅー」と凝縮されてるような気がします。

ま、モーパッサンのコトなんて、なにも知らないので、勝手な憶測にすぎませんが。

人間は、結局のところ、

自分のことしか考えない、

そういう生き物なんだと。そういうことらしい。

でも、それのどこが悪いことなのだろう。

なぜ醜いことだと感じるのだろう。

まだ、この作品を完全に消化していないと思われますが、

考え続けなければならないテーマですね。

「考え続ける」というと、しんどい感じがしてしまいますので、

ま、たまに気にしてみよう!ぐらいでしょうか。