アレモ コレモ ヨミタイ

読んだ本のことを書いたり書かなかったり

友達がいないということ / 小谷野敦

友達、いません。

いるのかもしれないけど、

でもやっぱり、いません。

だいたい、友達ってなんだろう。

一回会ったら、友達なのかもしれないし、

やはり、そうではなくて、

なにかの基準があって、

それを満たすのが、友達、

ということになるのかもしれない。

ということで、

辞書をひいてみた。

「互いに心を許し合って、対等に交わっている人。一緒に遊んだりしゃべったりする親しい人…」

(デジタル大辞泉)

仮にこれだけを条件として、

友達とするのならば、

親類家族以外に、

何人か思い当たる。

しかし、本書を読んで、

やはり私は、友達いない側、

の人間だと思った。

こちら側・あちら側の別は、

それぞれの人の感じ方で、

「いる側だな」

と自分で思えばそうだし、

逆もまたしかり。

なんだかよくわからなくなってきたが、

「ともだち」っていうルールは

とても難しいゲームね

by 辛島美登里 サイレント・イヴ