わかってきました。 : 科学の急所 / 赤瀬川原平
以前に取り上げた「新解さんの謎」
の著者のものだったので、
きっと面白いだろう、と思い、
借り出してきた。
独特のテンポみたいなものがあって、
とても読みやすいし、
なにしろ視点がおもしろい。
科学っぽいネタ1件につき、1章立てで構成されているのだが、
この「科学っぽい」というところがミソで、
冒頭で、理科・文科についてのちょっとした考察というか、
まあ、著者のスタンス的なものが述べられているのだが、
それを踏まえて読むと、
結局その、理科・文科っていう分け方って、
一体なんなの?
という感じになってきて、
この、巻き込まれていく感が、
なかなか爽快だったりもする。
また、あとがきによると、
講談社が発行していた雑誌「Quark」
の連載だったものだそうで、
なるほど、と思った次第である。
「Quark」は、父が購読していたため、
当時小学生だった私も、
まあ、意味はよくわかっていなかったのであろうが、
結構見ていた記憶がある。
(ウチの父は、結構そういう風に自分の子どもには年齢的にまだ理解できないであろう物を、見せたり読ませたりしてくるヒトなのである。)
結局、廃刊となってしまったようで、
(1982年8月号から1997年6月号まで刊行。「Wikipediaより」)
誠に残念である。