アレモ コレモ ヨミタイ

読んだ本のことを書いたり書かなかったり

コンサートは始まる : 小澤征爾とボストン交響楽団 / カール・A・ヴィーゲランド著 ; 木村博江訳

一冊ずつ書いてみることにしました…

1986年から1987年頃のボストン交響楽団の、

リハーサルから本番後の様子、

また、数人の奏者の話や、彼らの日常が書かれています。

著者はジャーナリストだそうで、事実が淡々と書かれていて、

ちょっと入りづらいですが、

トランペット奏者のチャーリーに関する記述が多く、

チャーリーに起こった変化がひとつのストーリーっぽくなっています。

チャーリーと征爾の対立みたいなものも描かれ、

人間模様が浮かび上がって来ていて、おもしろかったです。

音楽をする上で、お互いの主張が噛み合わないとき、

いかに妥協してやっていくか。

考えさせられました。

まあ、ワタシのは趣味なんですが。

アメリカの方って、自己主張が強くて、

モリモリ自分の主張を押し込んでいくのかしら…

って思っていたのですが、

ちょっと違ってたみたいです。

最近トランペットという楽器に、昔ほど魅力を感じなくなってしまっていたので、

チャーリーの音を聞いてみて、開眼したいなぁ。