アレモ コレモ ヨミタイ

読んだ本のことを書いたり書かなかったり

サピエンス全史 : 文明の構造と人類の幸福 / ユヴァル・ノア・ハラリ ; 柴田裕之訳

 いろんなところで、いろんな人が面白いと言っていたので読んでみた。内容について真面目に書くと、未読の人はおそらく、すごいつまんない本っぽいじゃん、と思うだろうからどうしようかと思ったが、面白そうに書けるようにがんばってみたいと思う。

 今回はアマゾンで発注したのだが、開封し現物を見て思わず、「私が思ってたのと違う。なんか興ざめなオビがついてるし…」と心が萎える。上巻のオビはカズレーザー、山極壽一(京都大学総長)、西澤順一(みずほ情報総研株式会社代表取締役社長)とあるが、大変失礼ながら三人とも私は知らないしさらに失礼の上塗りをするが、特に知りたいとも思わない。ちなみに下巻はバラク・オバマビルゲイツ池上彰

 他所でも言われていることだが、例の引き方がポップというか、ブッとんでるというか、多分笑いをとろうとしているのだろうが、そういうところがおそらく本書の魅力の一つにもなっているのだろう。

 文明史ということで壮大なテーマに見えたが、実際われわれ人類と呼ばれる生物は、お猿さんとそんなに変わらないし、例えば生命を維持することに関しては個体レベルで見れば劣っている部分が多々ある。集団でいること、現行の社会システムを維持(または維持するための改変)をし続けることでこれをカバーしているに過ぎないのだ。

 この先どうなりたいのか、どうなるべきなのか、それは常に考えつづけなければならない命題で、答えは出ないしもちろん正解もない。このことについてどう考えるのか、という問いを投げかけてくれているんではないだろうか。

 というわけで、あんまり面白そうに書くことはできなかったし、そもそも本を他人に勧めるということ自体にあんまり興味がなかったということを思い出した。でもまあよかったら読んでみてください。